なんとなく思い出して昔の日記を見た。
一番たくさんはてなダイアリーを書いていた頃の文章は丁寧だった。見返しているうちに「COFFEE&CIGARETTES」はもう一度見ようと思った。
「COFFEE&CIGARETTES」監督:ジム・ジャームッシュ
ようやく見た。ブルータスの特集も読んだし映画館に見に行く気もたっぷりだったのに見逃してせつなかった「COFFEE&CIGARETTES」。ジャームッシュのなんにも起こらない映画は本当にとことんまで何もないからいい。いい話もつまらない話もおかしな話もどうでもいい話も、みなコーヒーと煙草だけで繋がっている。何も起こらない話は映画として一番難しいはずなのに、そんなことはみじんも感じさせないで淡々と進む。
この映画を見ているとコーヒーが飲みたくなる。家に豆がなかったから、わざわざスーパーまでインスタントのコーヒー粉を買いに行って呑んだ。たぶんこの映画のコーヒーも紙コップで飲むようなインスタントだと思う。豆で入れるおいしいやつではなくて、ちょっと煮詰まったくらいの。ビル・マーレイがウータン・クラン(ミスマッチ加減が面白すぎる)に薦めていたヤツもきっとそうだ。
いろいろな俳優やミュージシャンが出てくるけれど、コーヒーをすすりながらマルボロを吸うイギー・ポップがとてもいいと思った。それからかっこいいと思ったエンディングの曲もイギーだった。今まで全然聴いたことがなかったのだけど、ヴェルヴェッツとかルー・リードみたいで意外(超初心者なのでおかしなことを書いていたとしてもスルーの方向で)。
もう一度見たくなる。