ST.ETIENNE「Nothing Can Stop Us」

昨日のマドンナさまにおける「リミキサー人選がセンスいい」、つながりで今日はエチ(←この言い方って一般的じゃないのかな?)。
******レーベル以降はめっきりオシャレさん方向なので、あまりチェックはしていないんだけれどね、私の場合。もちろん最近が好きっていう人もいるでしょうから、そのへんはおだやかに。あんまり目くじらたてないでくださいね。

 この人たちの何がスゴイって、やっぱりHeavenly Recordsの看板アーティストとしてならしていたデビューから90年代、でしょう!90年の12インチ「Only Love Can Break Your Heart」(ニール・ヤングのカバー)には、すでに"俺的名前買いリミキサー"ANDREW WEATHERALL mixが入ってるのです。当時のダンスロック系(ONEDOVE_現Dot AllisonとかIF?とかBOO RADLAYSとか、あともっとたくさん)のバックには、たいていウェザオール師匠の名前が見られたもの。でも、その後のJunior Boys Own(現JUNIOR。UNDERWORLDとかX-PRESS 2の所属しているレーベル)所属アーティストとの関わり方といったら、それはもうすごくて!他のバンドなんて比にならないほど多い。「FOX BASE ALPHA」(1st)以降リリースされたremixを集めた「Casino Classics」で、その辺も一目瞭然。WEATHERALLはもちろんCHEMICAL BROTHERS、BILLY NASTYにDEVID HOLMESなんていうSABRES OF PARADISEレーベルの最盛期時のアーティストばかりだから。別の12インチだとSECRET KNOWLEDGEもやってるし。

で、UK勢だけで終わらないのが彼らのすごいところ。「Only Love Can Break Your Heart」ではWEATHERALLのみならず、USハウスのKENLOUやMASTERS AT WORKをリミキサーとして招いているのです。「Hug My Soul」ではSURE IS PURE(ex / CANDYFLIP)がやっているしね。90年代中〜後半までは、クラブ物でもUK系とUS系ではファンがばっくり分かれていたから、そういう面で両方のファンにアピールするっていうのは、なかなか鋭い戦略なんじゃないかなーと。

あと、忘れちゃならないキラキラ系需要。この辺の女の子ヴォーカル物(ロック系だとDUBSTAR擁するHOODが印象深し)は、ハッピー系パーティやゲイパーティで人気が高かった。ドリーミーな(この場合歌詞は気にしない方向)キラキラ歌もの系として、明け方や終わり頃に頻繁にかかっていたんですね。実際、今でも「He's On The Phone」のMOTIV8 remix盤はDJがフェイバリットにあげるような、息の長いヒットになっていたりするし。

‥‥今判明したんだけど、90年代初期のレイヴ系ヒットとして覚えてる人もいるであろうCOLA BOY。これってエチの変名なんですね。今さら知ったよわたし(汗)。ちなみに、NOKKOも「7 Ways to Love」という題名でカバーしてます。日本語なのに元曲そのまんまですごい。

ま、そんなこんなで何が言いたいのかというと、
「エチはセンスあるよ」
って一言なんでした。以上。

BGM /ST.ETIENNE「Nothing Can Stop Us」