こんなに能力と想像力があったら

さぞかしものをつくるのが楽しいだろうな。
ものづくりのための“生みの苦しみ”がないことはないだろうというのはわかっているけど、インタビューとかでその人の言葉として聞くまでは気づかない。音楽を聴いている分にはわからないもの。きっと飄々と、まるでそこに最初からあるかのような軽やかさで作品を作るんだわ*1、なんて。聴いていてすごいなーとか、かっこいいなーとか思える曲を作る人たちはただただ尊敬してしまう。ひと一人を感動させるって並大抵のことじゃないと思うから。

たいがい好きな音楽が分裂している私だけど、最近は菊地さんとか大友さん関連の作品が多い*2。この人たちはいろんな作風を持っているけど、そのどれもが格好良かったり、面白かったり、びっくりしたり、と何かしらのひっかかりを持つものなので感心してしまう。

昨日借りた「山下毅雄を斬る」はものすごく面白かった。ヴェルヴェッツ&ニコとかSLAPP HAPPYみたい! って思ったり、映画でかかってそうだとか、ダンサブルでDCPRGみたいだとか、これはフリージャズ(?)ふう、アヴァンギャルドノイズだ! なんて、アニメとかテレビの曲が全然違うアレンジで次々と流れる。どれもよかったけど「悪魔くんのテーマ」がすごい好き。朝職場に着いた途端に曲が始まって、うわーもう家帰りたーい‥‥って思ったくらいよかった(笑)。あと「ジャイアントロボ」とか「七人の刑事」もよかったな。同じ人がやってるのに、WarholのCDとはまた全然違うってのがすごい。

だからさっきの話。ここまで好きなように表現できたらさぞかし楽しいだろうな、という気持ちで。

*1:夏目漱石夢十夜』の「運慶・快慶」の話みたいに

*2:ライブがあったりすると多くなる