赤い電車に乗って

早起きをして川崎大師を訪れる。赤い京急を乗り継いで着いた駅前は、参道づたいにお店が点在するひなびた雰囲気だった。
なかなかたくさんの人でにぎわう境内でお線香の煙を浴び、お護摩の申し込みをして本堂で厄除けの祈願をしてもらう。父方は浄土真宗で母方は日蓮宗なので、真言宗の唱名は初めて聞いた。般若心経は呪文のようで迫力がある。アグレッシヴさで言えば日蓮宗が最たる物なのだと思うけれども、真言宗もリズムが跳ねていたりピッチが速かったりでかなりアグレッシヴな宗派なのだなあと思った。おみくじもいいのが出ず、早々に結んで帰ってきた。なんだかなあ‥‥と思いながら温かい日差しの差す電車の中でうつらうつらとする。