新しい芸術など何もない

と言うと大変語弊があるのでよくないがあえて言ってみたり。
麒麟の出ていた某番組のグラフィックとキャラクターが奥原しんこさんのコラージュとハラカミくんのCDジャケのキャラクターに似ていた。ので、そんなセレクトだったら素敵、と思って調べたら全然別のアーティストさんだった。 単に作風のベクトルが近いというだけだろうし悪い意味ではないのだけど、なんとも妙な感じ。そういえば最近は、参照なのかリスペクトなのか偶然なのか、作風の近いアーティストや似た作品が一気に出る傾向が強い。昔から「ある程度時間の経った作品と似ているもの」は多かったけど、今ではどれがオリジナルかわからないほどそのスパンが短くなってきている感じがする。
90年代は元ネタとそれを「カットアップ・リミックス・サンプリング」して作った作品の関係性と、その行為における善悪の論議に終始していた気がするけど、今はもう明らかに次の段階に進んでるんだと思った。マッシュアップみたいに「ネタ使って何が悪い」系の開き直りが定着してきたことも関係しているのかも。まあ00年代はそんな年代なんだろう。
ちなみに番組は雑学系だった。