「R-1ぐらんぷり2007」

【ファイナリスト】
土肥ポン太桂三枝:88点)
「恰好田付け夫の新春ビンゴ大会」
恰好田付け夫(元マハラジャチーフ現心斎橋の和風ダイニングバー経営水商売キャラ) meets バトルオワライヤル系物使いネタ。ポンちゃん大得意のネタがきちんと組み込まれたストーリー物。

キャラ的に30代以上関西人には大爆笑のネタと思うんだけど、決勝でもキャラの説明をもっとして欲しかったなー。ぜったいその説明でも笑えるのに! あとやっぱり順番がトップだったのがかなりもったいなかった。ただ放送が大阪だったからお客さんに関しては救われたんじゃないかと思った。


徳井義実高田純次:93点)
ヨギータ・ラガシャマナン・ジャワディカーのショート落語」
ファンからのファンレター〜田所さんの話〜ショート落語オムライス1・2。

「エゲツナイ・セイヨ〜クヤデェ〜」「イマノボケニ! ドギモヲヌカレタヤロゥ!」昨今ではすでに「横丁」の固定サブキャラとしてもお馴染みヨギ、キメ台詞もエロネタも盛りだくさん。しかもここでも徳井義実ビューWebネタキターーーーーーーーーー!
「イマノボケノスゴサヲミクシニカクヤロゥ! マイミクフエタライイネ〜」
これ、mikly担当のふぁるさんは今すぐにオファーするべきだと思うんだけど。審査員は三枝さんに聞いて欲しかった気もする。



●大輪教授(間寛平:83点)
「大輪教授のバカデミック数学」
「大輪教授なので気軽に“キョンキョン”と呼んでください。」お馴染みの素因数分解ネタ。

この人面白いとか面白くないとか以前にものすごくアカデミックで上手なネタだと思う。でも確かに「素因数分解」の感覚がわかってないとすっと入ってこない所があるから、多少世代と層を選ぶかも。「わかるけど難しさがある」っていう間寛平の評価が、普通なんだけどとても的を得ている。


友近太平サブロー:89点)
「ピザキャップの西尾一男」
ピザの注文所のおっさん。「ほなこれで段取りさしてもらいます」「寸法はL寸とM寸で」「一に男と書きましてね、お察しの通り長男でございます」「ポリさんに捕まってな」

友近の真骨頂は玄人系女性だと思ってるんだけど、おっさんをやらしても観察眼が鋭すぎて上手すぎる。ああいう関西のおっさんいるもの。


●ウメ(ダンカン:87点)
紙コント「悪モノ」
同じイラストにシチュエーション違いの話をスパイラルで乗せ続ける紙芝居ネタ。
「お母さん、悪モノ、ハローワークに行ってきます」
「空港のゲート」
「新郎新婦の入場です」
「だるまさんがころんだ」
「大統領が来日した」
「校長先生のお話です」(逆めくり)

なにこれおもしろーーい! この人ものすごく気になる。形は違うけどシュール分野ではよいこやチョップリンを初めて見た時みたいな期待を感じさせる。大好きになったのでもっと見たい。


やまもとまさみ桂三枝:88点)
「修学旅行の先生」
「寝ている間に先生の顔に落書きをした人がいます」「修学旅行でテンション上がり過ぎちゃったかー?」「メガネずれなくていいよね」「せめて水性だろう」

初めて見たけど見た目がもう面白かった。小学生〜中学生辺りにすごく受けそうなわかりやすさとジワジワと己の正体を表していくプロセスの組み合わせ方がとてもうまい。ていうか笑った。


バカリズム太平サブロー:88)
「SMイニシャルトーク教室」
「Tたかい」「O田N長」「Dッシュ!」

これもおもしろすぎる! 去年の「トツギーノ」より好き。ギリギリエロくないけどエロネタ。


なだぎ武間寛平:94)
EXILEのオーディション会場に来たディラン・マッケイ
そのハトムネ! その顔! リーゼントが今までになくきれいなディラン! なだぎの無駄な動きが遺憾なく発揮されたディラン! 「愛はメモらない!」「エリック・クラプトンを買ったのに顔は柳ジョージなんだ!」オーディション用の曲がTOM★CATの「タフボーイ」だし! 北斗の拳(爆笑)!

一応賞レースなのになだぎさんのトーンが普段のテレビ番組とまったく変わらなくて笑った。UMEKAじゃないんだから(笑)。雨と立ってるとスミス時代を思い出すというか、覿面に90年代初頭の関西の昼番組に見えたのが感慨深い‥‥。あと「我々と1年しか変わりませんからね」「同期にはバッファロー吾郎がいますけど」の件で拍手が起こるのは関西のお客さんならでは。


【結果】
優勝:なだぎ武(決選投票にて決定)
456:徳井義実なだぎ武
448:バカリズム
440:土肥ポン太
439:友近
438:やまもとまさみ
437:ウメ
409:大輪教授