10月26日(金)ADRIAN SHERWOOD presents DUB SESSIONS vol.3 The Slits × ADRIAN SHERWOOD “DUB SESSIONS”@渋谷O-East


フロアに入ったらドラヘビ(元だっけ?)のリクル・マイがDJをしていた。最近のダブは四つ打ち風味が流行りらしい。王道のゆるいスペースダブもあるんだけど、実際ラガジャンに片足つっこんだような速いトラック物とか、完璧なるドラムンベース、ジャマイカのパトワ入りトラックなど、ハードでキャッチーな曲の割合がかなり多かった。踊りやすくていいリズムばかり(笑)。あと個人的に大好きな(不穏な)サイレン音のかかりまくる曲が多かったのもいい感じ。
1時間くらいのDJの後、前座らしき女子3人組ダブバンドが登場。今こんな音楽を手引きでやるバンド(しかも女の子!)が日本に居るんだなあと思ったら、なんだかとても嬉しくなった。メロウな物からアップテンポな物まで5,6曲。常に楽しそうな感じがよいなあと思った。あんな素敵な感じなんだから、バンド名くらい出してあげたらいいのに。
エイドリアン・シャーウッド登場。エフェクターはじめ機材満載のラック前でCDと黒マックを駆使しつつのステージ。前半は先のリクル・マイテイストの、割とアップテンポな曲が多かったのだけど、中盤から後半はダブらしいダブというか直球トラックが多めに。曲名は全然わからないんだけど、ダブのスペーシーな気持ち良さがすごくよく出ていた。でも個人的に興味を惹かれたのは途中で出てきたパトワ入りのラガダブだったけども。
大人数になったThe Slits登場。ライブ中に直にエイドリアンがダブ処理するということで、メンバー紹介の時も彼を含めて紹介していた。それから日本からピアニカ奏者の女の子がゲスト出演していた。
はじめ、バンドが前奏を弾いている間にスタッフがハンドマイクを奥に持っていったので何だろうと思ったら、奥からアリ・アップが「Typical Girls」を歌いながら登場。ホワイドドレッドをぐりぐりに束ねて80's感覚炸裂のゴールドのスパッツで迫力満点! 身体のボリュームもあってさらに倍(笑)。掠れた感じの声でガスガス歌いステージ上でガスガスお色直しをし(4回くらいやってた)、メンバーにちょっかい&ダメ出しをし、フロアを煽り、日本語のフレーズを歌わせて笑い、「暑い!」って言いながらTバックを見せ‥‥ものすごく盛りだくさんで忙しいステージ(笑)。でもやっぱり惹きつけられるものがあるというか、かっこいい女性だなあとしみじみ感じ入ってしまった。「Fade Away」や「Radical Drill」、「Love Forever」、「Animal Space」などNEW AGE STEPPERSの曲も結構やってくれたのが嬉しかった。ほか、旧作では「Shoplifting」や「Love And Romance」、「地球の鼓動」というフレーズを歌っていた「Earth Beat」、新作から「Slits Tradition」などをやっていたそうな。特に最後の方で延々と「殺せ! 殺せその愛で!」と叫んでいた「Kill'em with love」もかっこよかった‥‥。


アンコールは2曲で終了。その後すぐにDJをスタートするエイドリアン師匠。どれだけ盛りだくさんなのか、というくらいでもうお腹いっぱいなイベントだった。


ADRIAN SHERWOOD presents DUB SESSIONS vol.3 http://www.smash-jpn.com/band/2007/10_slits/
ADRIAN SHERWOOD http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89
The Slits http://www.myspace.com/theslits