R-1おぼえがき

ちゃんネエパイオツカイデーべなちゃんこでギリギリ80's初頭な業界炸裂すぎるネタ。ポンちゃんの黒服上がりダイニングレストラン経営者ネタと同じフォルダっていうか私はすごい好き。

    • 岸学「衝撃! 24時間トラブル発生!」:634

ジャック・バウアーものまねで「突撃!隣の晩ごはん」ネタ。私「24時間」まったく見てないからこのネタの面白さは半減してる気がする。

どこかでやってたような気がするんだけど気のせいかも。それはさておきさすがに面白かった! 最後に向かうにつれて「持って→振り下ろす」、「持って→投げる」、「優しく持って→高い高い」、「持って→弾く」なんて感じで1県に1つの持ち方だったのが2つ、3つとどんどん被せられていく流れが本当に上手だった。「持ち手→鳥取→キャスター」って応用しすぎだよ(笑)。

童謡を格好良く歌うなど痛々しいアーティストキャラを演じつつ歌詞の転用をプラスするネタ。

広末(笑)。言葉と歌詞の置き換えをダンスを媒介に表現していくネタ。この人がTKOの木下さんに見えて仕方ない。

去年よりちゃんとしたストーリーがあったけど、彼女に関してはもう優勝するしないとは関係ない部分が気になる。蛍原さんとの絡みだったりテレビで映さないネタが見たくなったりするというか。スタイリッシュな未亡人の学生コントに西葛西。柳原加奈子といい関東の女子ピンは東西線とか総武線とかの千葉ネタをはさむ流れが多いね。

    • 鬼頭真也(夜更かしの会)「疾風怒濤の図書委員」:645

「いっぱい死のうとします!」のように本の解説をカテゴリ分けで笑わせる構成が珍しくてよくできている。大輪教授の系譜にありそうな頭がよさそうなネタ(でもR-1だとあまり評価されないのでもったいない)。どうでもいいけどこの人のメガネ顔が好き。

    • COWCOWよし「笑い仕掛けの癒し系フリップ」:672

外国人発音でフリップ芸。言葉繋がりにゴルゴネタを被せる辺りがやっぱりうまい。よしさんが絵うまいのは有名だけどうますぎた特にゴルゴとはるかかなた。あと「ゴルゴンゾーラチーズ」と「串だんご」の後でのどや顔も面白かったな。でもずっとトーンが同じなのがアレなのか。フフフ。

スタイルは例年と変わらないしやっぱり点数も地味だったけど、この人は身一つでやってるところがストイックですてき。ネタも去年より面白かったと思うし、というよりこの人は優勝しなくたって芸のクオリティはいつもとても高い。

そんなにドンとくる笑いじゃないんだけど、長ければ長いほど面白くなっていくという不思議な構造のネタ。彼のクオリティなら最後に向かうにつれて笑いが大きくなるのもわかる。「どないしたんえらい機嫌悪いやん」とか「お坊さんに謝れ」とか「そんなに法律厳しないよ」とか「着たことない色やわ〜」とか本当にいるよね。

    • その他

毎回R-1だと通常のネタ時間(6分弱)なのに妙に長く感じるのはなぜだろう。ただでさえそうだから、1つのネタをひっぱる形だと特に間延びして見えてしまうんだろうか。今年優勝した功太氏とかバカリズムのような決勝常連組は、小さいネタをどんどん積み重ねていくことでそう見せない工夫をしてるんだと思う。こないだのM-1だとノンスタとかナイツに近い形というか。決勝に残ってくる人はそういう正しい戦い方に則ってるんだと思った。
審査に関してはエハラさんの点数が高すぎじゃないんだろうか。あべこうじのうざいキャラと山本高広の熱さを足したキャラで友近のチャーチャをやってるようにしか見えないんだけど‥‥すごく達者ではあるけど目新しさはあまり感じられなかったし。功太氏もネタそのものには目新しさはないし順番も味方してた気はするけど、あの積み上げていく構成を考え出したのとここ最近は出していなかった冷たさを滲ませていたのがよかった。
今年のR-1は瞬発力じゃない笑いを評価してくれたのが嬉しかった。でも審査員の評価方法は考えた方がいいんじゃないだろうか。審査に慣れている審査員じゃないと、一発勝負の評価はかなり厳しいのでは。バカリズムは本当に正しく面白かったけれど、いくら面白かったからって簡単に100点出すのもどうかと思う。審査が甘いことでおなじみの某ネタ番組じゃないんだから。