5月17日(日)group_inou "ESCORT" tour@十三ファンダンゴ

5月17日(日)group_inou "ESCORT" tour@十三ファンダンゴ
出演:group_inou、LITE
大阪でのCDリリースライブはファンダンゴ。東京だとぶらっとライブに来ると入れないという仕打ちがわりと普通なので早めに来たら早過ぎた。が、再入場可という本来は当たり前なのに東京では希少な方式にひさしぶりに触れ懐かしさを噛みしめる。関西初ワンマンの京都メトロにすごく行きたかったんだけど、23日は仕事なのでいろいろ鑑みた結果この日になった。
対バンはLITE。彼らがえらくお気に入りというので名前は知っていたのだけど、演奏は初めて聴いた。2日ほど前までアメリカツアーだったというだけあって、ものすごく堂々としていてものすごく迫力があってものすごくかっこよかった。イノウのサポートなどで一緒になるバンドはインスト系の異様に演奏の上手な人たちが多く、毎回新しい発見があるので楽しい。このLITEはフレーズもとても印象的。まるで12インチのブレイクがたくさん盛り込んである曲にも似た高揚感というか、独特の盛り上げ方をしていて驚かされっぱなしだった。変則的なブレイクも多かったしね。でもMCは演奏の流麗さとは正反対の朴訥さで「曲がMCの代わりになってるバンド」のいい例だなと思った。
松本を出発点に水戸や渋谷タワースタジオを経て、リリースツアーも中盤に入ったgroup_inou。前日も福岡でライブをやってきたらしく、(元々マイペースなライブをする人たちだけど)初めからかなりいい雰囲気。1曲目はimaiの「今日は僕たちが何をしに来たかわかってますか? みなさんをエスコートしに来たんですよ」とうまいこと言うた的MC、その名の通り「ESCORT」から。MCに一つずつきっちり返していくお客さんに、始まる前からヒューヒュー言ってるお客さん、男の子が異様に元気なフロアで「あーそうそうこういう感じだった!」と大阪のライブハウス独特のノリを思い出す。熱心なお客さんは女の子に多いのか1,2列目があんまり動かなかったので(もちろん楽しんでいるのはわかる)、後ろからこういう歓声が聞こえてくると踊ってて大丈夫なんだと少しホッとしてみたり。「RIP」や「SOS」などの合間に、普段から盛り上がってくれる大阪の人向けに最高に盛り上がるセットにしてきたというMC、そしてさらに盛り上がるフロア。超ブロークンビーツでステージ上が大変なことになる「BPA」に、おなじみ「SHIP」や「MAYBE」、「COMING OUT」と後半は「FAN」以前の曲がメインになっていた(と思う)。途中で一瞬思いもかけなかった音が出たけど、大阪のファンはそういうハプニングを喜ぶ人の方が多いからむしろ盛り上がったような気がする。ステージと段差が少ないこともあってか、珍しく2回もフロアにつっこんで行くcpと汗だくになりながら機材を動かすimai、とにかく楽しそうだったのがよかった。フロアで動き回って歌うcpに対して、お客さんが取組後の力士のように肩とか腕をペタペタ触っていてくというなかなか面白い図も見られたし。1時間ほどのメインセットの後、アンコールは「BOTTLING」。瓶詰めですよ〜と言いながらクールダウンさせていくライブは調子が良さそうで本当に楽しかった。最近は大きめのライブハウスでしかライブを見てなかったので、ひさしぶりにライブハウスで見られてよかった。距離が近いし何よりダイレクト感が全然違うと再確認。とってもいいライブでしたよ。