8月9日(火)「333DVD発売記念!8.9伝説の渋谷2000人ライブ!!」@渋谷C.C.Lemonホール おぼえがき

 そういうわけで333のDVD発売ライブに行ってきた。会場のテンションがすごくて最初から最後まで盛り上がりっぱなし、という印象。最初、というよりも、客入れ時間に流れていた「333ライズ」のせいか開演前からすでに妙なアッパー感があったような気もする。意外に覚えやすい歌で、テープで流れている間に手拍子のAパートやBパート、かけ声がお客さん側で自然に決まっていく感じも、普段のクラブやライブだとあまりないことなので新鮮だった。
(以下ネタバレなので白字+畳みます。読みたい人は反転してどうぞ)
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 ライブはOPトーク〜3ライズ「333ライズ」ライブ〜各トリオオリジナルネタ〜シャッフルネタ〜映像どっきり〜「ガラスの十代」披露の流れ。合間合間に放送時の映像を使った経緯説明があって多少まどろっこしさを感じた(のは放送時からの仕様なので仕方がない)が、普段飛び飛びで見ていた友人にはそれなりに流れがわかってよかったらしい。
 OPトークを経ての「333ライズ」はとにかく華やか。曲調と合わせてK-POPを意識したスモーキーメイクと2PMかBEASTかのようなシルバーの衣装も3人に似合っていたし、SHINEE/Luciferを思わせるダンスもそれなりの雰囲気に見せる物だった。ああいうステージングを見ると世代的にどうしても「base Summer Smile」を思い出さずにはいられなかったけれど。
 各トリオのオリジナルネタは、ジャンポケがバスケ部のネタ、パンサーは「学食にて」*1ジューシーズは孫と社長と部下のネタ。パンサーのネタはルミネでもやっていた映像収録用のバージョンだった。絢香の歌ナシ+疑惑のきっかけとなる待受を着うた設定にして歌をドリカム一本にするアレは、個人的には著作権関係と大舞台でも伝えやすくするための処置なのではと思うけれど定かではない。しかも初めて見るオチで今回に限ってなぜああ変えたのかも気になる…。
 ジャンポケのクオリティの高すぎるが故にくどい&濃い(褒めています)ネタに、ジューシーズの関西のおばちゃんなら怒りそうなマイペース甚だしい(褒めています)ネタ、この辺はさすがに安心して見られたし、どれもとても楽しかった。

 シャッフルトリオも今回はどの組もだいたい面白かった。松橋さんが書いたファミレスネタは、尾形さんをパンサーであるようなネタのキャラにして、うまく描いているなあと感心した。そしてそこに斉藤さんのくどい演技が重なって、くだらないのに最高に笑えた。コントを想定したメンバー設定だったのに漫才を引き当てた太田さんは、どんな内容にするのかと思っていたら、ジャルジャルや鬼ヶ島のネタで見るメタ系の展開だった。漫才に入るまでの話をコント風に書いて、実際に漫才が始まったらオチ、という。菅さんの銀行強盗ネタは、普段のパンサーとも少し違う雰囲気があって新鮮だった。パンサーにも一部に根強い人気の「銀行強盗」ネタがあるだけに、銀行員役の菅さんが犯人に銃口を向けた時点でオチだと思った人も多かったようだった(あっ、という空気感は伝わるもんですね)。

 王様ゲームで本音を言い合おう、的コーナーに入るはずが、この番組にはすっかりおなじみになったどっきり企画だったらしい。番組への愛とトリオ3組の間の絆を測るのが目的だそうで、優等生の回答をしたパンサー、中庸ながら許容範囲のジャンポケ、期待を裏切らないジューシーズ。3組3様な画が見られてなかなか興味深かった。向井さんが他の人をよく見ている人だというのはわかるけれど、それほど普段から発言しない菅さんが言うとさすがに言葉に重みが感じられる。一方のジューシーズの発言は、番組内のトーンだと裏切り者的にされがちだけど、一番ドライで大人な考え方をする人たちなんだろうなと思う。

 「ガラスの十代」のローラースケート演技は、もう単純にすごいとしかいいようがなかった。2カ月であそこまでできるなんてさすがにピックアップされる芸人さんであるというか、何かを持ってる人たちだなと思う。尾形さんは普通の人ができない技も最初からさらっとできてしまうのがさすが…。ああいう身体能力を活かしたネタも見てみたい気もする。

  ラストに再び「333ライズ」を歌ってライブ終了。最後はみんなライブTシャツを着ていたけど、カットオフのデニムパンツは何を合わせても80年代になるのね、としみじみしてしまった。総合すると盛りだくさんで楽しいライブだったという話。

 3組のファンが混じっているので、なんとなくマンウォッチングをするのにも面白い会場だったことも記録しておく。パンサーはTシャツを着ていない人(おそらく20代以上)も多くて、最近好きになったであろう(あまり普段舞台は見に来ない)層も多い印象。ジャンポケは22,000円ver.Tシャツを着た人や家族全員で来ている人、数こそ多少少なめではあるけど力の入ったファンが多い印象。ジューシーズは本人たち同様「〜な人たち」とあまり層が読めない不思議な印象だった。

*1:前は「疑惑」がタイトルだった気がする