ゲーム好きな大きいお友達がたくさんいます(mixi日記)

このアルバムが出たのは93年、かれこれ10年以上前。すでにスチャダラは「ゲームボーイズ」や、remixやi-D JAPANの連載で有名だったし、一部には任天堂大好き3人組としてよく知られていた。彼らのすごさっていうと、当時からずっとオンリーワンだってことじゃないかしら。その頃のヒップホップといえば、確かギャングスタラップが流行っていた時代(だったと思う)。でも、彼らは全然違っていて、ゆるーい、思わず笑ってしまうようなリリックだった。今まで聴いたことのないラップは素晴らしく面白くて、それ以来、ずっとこの人たちは「これよくなーい?」枠(笑)。

この中には「給料10万円節」という曲があって、いわゆるクリエイター下積み時代の少年少女の生活が、笑わせつつも、こう痛いほどよく描かれている。どんな業種の子たちも、とりあえず「でも今給料手取りで10万」。私はもう10代じゃないしクリエイターでもないので、別に過敏に反応する必要もないんだけど、最近まで「給料10万円節」に近い暮らしをしていたもので‥‥。身につまされっぱなし、というか(苦笑)。給料10万ちょい(交通費半分込)しかもらってない時に「きゅうりょういまてどりでじゅうま〜ん」ってゆわれて、ニヤニヤしながら、よく「ボーズ(坊主=BOZE)の言葉に腹を立て」ておりました(笑)。

ところで、リリック中の「でもわたしーゆめがあるからー」ってフレーズは多分、シニカルな意味で使われていると思う。だってさ、こんな風に思わなくっちゃ下積みなんてやってられないもの。若い時はこの言葉が叶うと思っているから我慢できるのであって、そんな風に素直だから下積みなんてものがまかり通るんだと思う。ま、それは夢見がちな妄想同盟には、年齢不詳レベルでまかり通ってるかもしれないけどね(苦笑)。

よぞらのおほしさまをみつめて「でもわたしーゆめがあるからー。」って、よくゆっていたよわたしも。27さいくらいまで。

*本日「The 9th Sense」を聴いたらば、ゆるいながらもビシビシとしたリリックの矢がえらいたくさん飛んでいた‥‥

BGM /スチャダラパー「Wild Fancy Alliance」