1967年の曲を日本の東京で生で聴けるということ

クラシックとかだと当たり前だけど、こういうジャンルで昔の曲を別のアーティストが演奏することはあまりないような気がする。

その昔「Phyche Rock」という12インチを買った。ちょうどピエール・アンリのアナログが再発されたり、リミックス企画盤が出されたりした時だったらしい。当時はそんなことを全然知らずに、ただ“NORMAN COOKとWILLIAM ORBIT*1がリミックスをしているから”と手に取ったのだった。でもまあ、これはオリジナルも含めすべてがすばらしかったから、それ以来時々思い出したように聴く12インチになったのだけど。

わたしはこれより少し遅れてコンテンポラリーダンスが好きになった。ピナ・バウシュローザス、ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップス、NDT、そしてモーリス・ベジャールライヒで踊るローザスに衝撃を受け、ケヴィン・シールズが曲を作るヒューマンステップスに興味を持ち、ダンスの音楽も気になるなあと思い始めた頃に、また「Phyche Rock」を聴いた。よく見るとジャケットに「ベジャール」の文字。そこで初めて、ピエール・アンリベジャールのために曲を作っていたと気づいた。リミックス目当てだった曲が実はコンテンポラリーダンスにつながっているなんて!
そんな過程のあった「現代のためのミサ(Messe Pour Le Temps Present)」を、さっきライブで聴けたのだもの。嬉しくてしかたがない。あんまり嬉しくて背筋が震えたくらい。

*1:テクノ・ハウス系では昔から有名な人。今はマドンナのプロデュースで有名