身体の芯で聴く音楽

ひさしぶりにアヴァンギャルドの時の大友さんのライブを見た。最近はギターを持っている時のライブが多かったから、もしかして一昨年の年末ぶり、とかかもしれない。

前もそうだったけれど、アヴァンギャルドなライブの時は、音そのものを純粋に感じるためのものだと思う。たとえば、耳が聞こえない人も音を感じることができることや、老人への音楽療法で使われる楽器がもっぱら太鼓だという理由は、音が振動によってできていてそれが身体に伝わるからだ、と聞いたことがある。そういうことが身をもって感じられる気がするんだ。耳で聴くのではなく、身体全体で聴く感覚というか。音が表面的な刺激ではなく、身体の皮膚や肉を通り抜けて身体の芯にまでびりびりと響くものになっているような‥‥。

ライブの終わり頃、何かの拍子に頭を動かしたら聞こえる音の高さが変わることに気がついた。純粋な音は空気の状態や自分自身の角度を変えるだけで違ってくる。だから、少しずつ頭を傾けて聴いてみた。
メロディがなくても、音はそれだけで何かを表現できるのだなー。すごいな。

LENGOW&HEyeRMEarS and Otomo Yoshihide&Sachiko M「Warholes/Warhol Memory Disorder」というのも買ってみたよ。