毎日のこと

金曜に赤いガーベラのはがきが届く。前も赤い幾何学模様のはがきをくれた。いつも赤い某かにわたしを思い出してくれる遠くの友人。
土曜のお昼は彩の国で珍しいキノコ舞踊団の公演「家まで歩いてく」を見た。とてもかわいい、女の子らしい作品。夕方には結婚式用の洋服を探すために街に出て、結局買えなかった。新宿の談話室滝沢でお茶をし、渋谷でご飯を食べる。世界に目を向けた人の話を聞きながら、わたしはどこを見ているのか、わたしはこれまで何をしただろうかと考えた。
日曜はまた洋服を決めることができず、また渋谷でご飯を食べた。歩いていける場所に住む初めての友人。音楽について、とても力強く熱っぽく語る女の子。打ち込めるもののある人が羨ましく、素晴らしいと思った。
月曜ははがきを書いた。パンジーとれんげと桜の花、ひとりの女の子に1枚ずつ。何もない日。
今日。水曜だと思いこんでいて、気づいてとてもがっくりする。仕事中に父親から電話がかかってきた。何事かと驚いて出たのに父はご機嫌でよく話し、母が横から諭しているのが聞こえた。あとから母が「お酒を呑むとあんたたちに電話をかけたくなる人やからね」という電話をくれる。なんだかいろいろと申し訳ない気持ちになった。