[日々]空を切る

あまり格闘技は見ないけれども、ボクシングだけはわりと見る。
ボクシングは他の格闘技のように、技からギブアップまでのタイムラグがない気がする。当たって倒れれば終わり、そういう有無を言わさない勝負が好きなのかもしれない。パンチがヒットする瞬間はもちろん気持ちいいけれど、あの「シュッ」という音が聞こえそうなパンチを何ミリかのところで避ける場面がいい。侍の真剣勝負みたいだなあと思って見ている。

今日は世界バンタム級の防衛戦をやっていた。世界8位に7RKO勝ち初防衛。軽々と動き回ってパンチを避けたと思ったらものすごく速くて威力のあるパンチを右からも左からも繰り出す24歳。堂々とした存在感に世界チャンピオンっていうのはこういうものなんだなあと感心した。

そういえば前、友人が招待してくれたPRIDEはボクシングとは全然違って、あるひとつの「おもてなしの心」を体現した空間だった。よく知らなくても十分楽しめるような仕掛けが満載してある場。そこにいるだけで盛り上がって楽しむことができる、ものすごく立派なエンターテインメント。どちらかといえば勝敗よりも、試合が始まるまでのステージングやマッチメイクの経緯も込みで盛り上がっていく感じ。同じ格闘技でもいろいろと違う。

ボクシングは小バコでやるハードハウスとかテクノ、PRIDEは大バコでやってるトランスのパーティかなあ、とか思った。