「盆とカーニバルが一緒に来た」

というのは某DJ YO*Cの言葉。それを聞いた時にいたく衝撃を受けたというのは、もう軽く8年は前のお話。

そんなお祭り気分で麒麟の「キリリン!」を鑑賞。キッズ・リターン風のオープニングが難波宮跡で涙。仕事終わりでよく太極拳の真似をしたりピクニックをしたりしていた彼の地は変わっていなかった。

「珈琲のおいしい喫茶店」というコントが執事喫茶ネタだったので驚き。それ以前に「執事喫茶」ができるという話を聞いていた(http://butlers-cafe.jp/ サイトはMTじゃなくてXOOPSだった)からなのだが、解説からすると川島くんはその辺をまったく知らずに作ったらしい。このライブは去年の夏だから当然なのだが、先見の明があるというか、意外とナチュラルにオタク視点なところが恐ろしい(褒めている)。

NEET」にぼんやりさっぱりだった卒業後20代半ばを思いだして、コントで面白くて笑っているのに少ししょんぼり。そこに持ってきて今月のユリイカは「ニート特集」だった‥‥。まあ別にニートではなかったしごはんもちゃんと食べられてはいたけれど、うまく仕事が決まらないという点では当たらずとも遠からず、どこかあのコントに近いような日々だった。難波宮でぼんやりと過ごしていたのもちょうどその頃で。

漫才以外では「蜘蛛の糸」が好きだった。「キリン!キリン!キリン!」だと「ヒガシ西日本警備保障株式会社」のような、いわゆる台本のないコントが気になる。DJもライブもその場でしか見られないエクストラバージョン的なものが好きだからかもしれない。臨場感が感じられるようなものがいい。

そういえば、漫才もVTRネタもシュプレヒコールネタが多い。ブームだったのかも。

彼らは副声音がとにかく面白いので今後も入れてほしい。とにかくわりとコントそっちのけで解説していないところ、ただのだべりというかラジオ風の仕上がりなところがかえってよい気がする。
特に天津の向くんとの「執事喫茶」解説は、「萌え」 VS 「マンガ」双方のオタクぶりが炸裂していてたいへんよい。しかし川島くんは通常の会話にちょこちょこと90年代中〜後期ジャンプネタを挟んでくるのが可笑しいね。

ああ、この私の盛り上がりっぷりったら!

「キリリン!」(→amazon.co.jp