1月29日(土) Spiel!#18 at 茶箱

DJ Glico/Kokou/Koume GUEST DJ ANIKI

最近は夕方から夜までというイベントが増えて、オールナイトとはまた違う楽しみ方ができるようになった。パーティのあり方にバリエーションができるのはいいことだと思う。
さて、この「Spiel!」もそんな夕方〜夜型パーティのひとつ。ANIKIがDJをするというので足を運んだのだが、もう18回も続いているという。入ってまず感じたのはこぢんまりとしたアットホームな雰囲気だ。もうレギュラーで長く続けられているからなのか、ハコのサイズも相まって「あの時間にあの場所に行けば誰か友達がいる」という感覚に陥る。もちろん私は普段がどんなパーティなのかも知らないし、この時初めて遊びに行った人間ではある。だけど、きっとここに来ている人はそういう集まりなんだろうな、と思えたのだ。

ANIKIはグリーンベルベット辺りのファンキーかつハードハウス込みの四つ打ちから、中盤以降ロックギターネタやブレイクスのトラック、エレクトロディスコトラックを挟みつつ進めるという構成。ちょうど中盤にかかったRaul Rincon feat. Brok Landers「Happy Station」は、DJ TASAKAがMIX CDでも使ったというディスコもの。フロアでかかっているのを聴いたのは初めてだったので、嬉しくて小躍りしてしまった。この辺から急にBPMが上がり勢いに加速がついたような感じ。そのほか個人的にブレイクス系の曲に反応し、Paradox 3000 Vs Kasabian「Processed Breaks」などの気になるトラックをいちいち確認。後半はGORILLAZのリミックスやNEW ORDERなどのロックmeetsダンス物、DEAD OR ALIVE「You Spin Me Round」ネタの80's物など、ボイスネタや跳ね系のトラックが多めのカラフルな選曲で、聴いているだけで楽しい時間だった。あと特筆すべきはBASSHEADS「Is There Anyone Out There?」ネタがかかっていたこと! やっぱりレイヴ好きとしては感涙モノのトラックなので‥‥。

レジデントDJのKoumeくんは30歳を迎えるということで(?)、どう聴いても90年代前半のNY HOUSE〜プログレッシヴハウス(ゲリラとかそっちのほう)という雰囲気の曲が多くて涙が出る。CRYSTAL WATERS「Gypsy Woman」のリミックスぽい曲がかかっている時点でもう立派な30代選曲。前半は意外としっとりした感じだったので、そのまま行くかと思いきや‥‥ANIKI同様に中盤以降はすっかりアッパーに。HOUSE OF PAINの「Jump Around」ネタですでにクラシックロングヒットになっているSTRETCH'n'VERN presents MADDOG「Get Up Go Insane!」で大盛り上がり。ラガブレイクビーツロックのGROOVE ARMADA「SuperStyrin'」も、東京で初めて聴けたのでもうそれだけでも嬉しい気持ちに。スウィート〜ビター〜ヘヴィまで、選曲の振り幅がとても広くて面白いDJだった。

ラストはバック2バック。みんなが思い思いの曲をつなげていく時間は、聴いている側としても楽しめる時間。Glicoさんのかけたブレイクスともヒップホップともつかない曲がとても気になったのだが、結局詳細わからず。ANIKIのかけたステキレーベルの曲も懐かしく、ゆるい感じで最後まで楽しめた。

夕方のひとときを楽しめていいなと思ったら、20回に達した時点でひとまず終了予定らしく残念。主催者+参加のみなさんお疲れさまでした。