「時をかける少女」

ブロガーオンリー試写会をやっていた「時をかける少女」をようやく見る。「ハルヒ」といい「時かけ」といい、時間に関係したストーリーが続く今日この頃。


時間を戻せるというタイムリープを突然身につけた女子高生が、さまざまな出来事に対してタイムリープを繰り返していく内に、本当に大切なことは何なのか、そのためにどうすればいいのかに気付くというもの。ドタバタコメディでもありつつ甘酸っぱさ満開のファンタジー
私は原作を見ていないのでなんとも言えないのだけど、知っている人には当然というか、やっぱりという繋がりネタも入っていたらしい。しかし映画でこういう感覚になるのって久しぶりかもしれない。10代の高校生が見たら、きっと受ける感動の度合いとかもいろいろ違うんだろうな。終わってから泣いてる女の子もいたし。
スピード感のある構成で上映時間を気にする暇もなく一気に見てしまった(多分、たくさんCMを流している他のどの作品よりも自分には一番ピッタリ来るテイストだったと思う。他は見てないけど)。ただ、「自分の取った行為が未来や過去に影響を与えないようにする」努力がストーリーの中心となっている一連の「涼宮ハルヒ」を見た後ではちょっと浅いかなと。自分の行為が未来を変えてしまうことの重大さに対して、真琴の認識があまりに薄いので「え、時間移動できるのにそんなことも考えないの?」などと思ってしまった。キャラも同世代の高校生だっただけに余計にそう感じたのかも‥‥。
とはいえ、それ以外はなんとなく懐かしさがあって良かった。「あ、あそこ失敗した」と思って「もう一度やり直したい」という気持ちが簡単に叶えられるなら、私だって速攻で叶えたいと思うはず。話の中とはいえ、簡単にそれが叶えられるという爽快さ! 制服もなければ受験もなく、もちろん模試の記憶すらないし文系理系選択も1年後半ですっかり終わってた私の高校時代を思い出して、やっぱりちょっとうちの高校は特殊やったんやなあ、とかどうでもいいことまで考えたり。
しかしラストシーンの千昭がやった80年代少女マンガな行動(タイミングずらし)には驚いた。あんたはどこのおうじさまかよ!
まあ何にせよすごく面白かった!

休み中に目白辺りの学校とか杉並区あたりのロケ地巡礼でもしようかなー楽しそうだし‥‥と思ったら、パンフに分かれ道が豊島区にあると書いてあった。アニメファンに照準当ててるのがよくわかる作りだなあ。