映画

1920年前後の映画のおぼえがき

フリッツ・ラング「メトロポリス」 Metropolis http://www.youtube.com/watch?v=GzINI3au9q0

なみだをながす

新宿でやっていたフェリー二特集。「81/2」や「甘い生活」はあるのに「カビリアの夜」はなかったな、と思った。なぜかいつも悲しいときに見たくなる。カビリアの夜 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2009/05/30メディア: DVD クリック: 37回この商…

苦しく、鈍く痛む

「スイートリトルライズ」を見た。矢崎仁司監督のひさしぶりの作品。私にとって世界で一番好きな映画は16歳の時に見た、彼の「三月のライオン」で、 20年弱が過ぎようとする今でもそれは変わらない。矢崎さんがイギリス留学先で撮ったといえばワクワクして約…

This is it

見た人が軒並みよかったと言うので気になっていた「This is it」。いつ行こうか早く行かないと終わってしまうと焦り気味だったが、ようやく見に行くことができた。マイケルのクオリティへのこだわりに加えて、周りのスタッフのポテンシャルを引き出していく…

プール@新宿ピカデリー

ごはん系映画に括られているわりにはあんまりごはんの絵が出てこないんだなと思った。景色はすごくきれいだけど。最近の桜沢エリカ作品は「自由奔放な母親に振り回される娘」の構図が多い印象があるけれど、これもまさにそうだった。同じ制作陣でも比較に出…

レニ・リーフェンシュタール「意志の勝利」@シアターN

やっと見た。あんなに強度のある映像を見たのはひさしぶりかもしれない。今だからこそナチスが作らせた戦意昂揚のための映像だとわかって見られるけれど、情報の少ない時代にあの圧倒的な作品を見せられたら知らず知らずと影響を受けるわ‥‥と思ってしまうす…

孫文@シネマート新宿

あまり調べずに文革のことかと思って見にいったら、それ以前のペナンでの話だった。革命の云々より孫文の人となりとかの方がメイン。風景や1910年代のオリエンタルな文化などの映像面が美しく堪能できたのでそれはそれでよかった。孫文役のウィンストン・チ…

女の子ものがたり@角川シネマ新宿

西原理恵子のマンガはそんなに読んだことがないし好きでもきらいでもないけど(上京の話は読んで辛くなったことはある)、なぜか思わずうるっと来た。いい映画だったけど、殴られて当然貧乏で当然という背景を見ながら自分の家は平和な家でよかったと思う方…

「南極料理人」@新宿ピカデリー

「かもめ食堂」「めがね」以降に増えたごはんおいしそう系映画。ごはんがおいしそうなのはもう当然として、男の人が料理している作品は初めての気がする。堺さんのうわっぱり姿、高良くんの作業服姿がすてきだったな‥‥。そういえばパンフレットのデザイン、…

「バーダー・マインホフ〜理想の果てに」

1960年代後半〜1970年代に活動していたドイツ赤軍の記録を映画化した作品。「ヒトラー〜最期の12日間〜」のベルント・アイヒンガーによる脚本で、RAFの中心人物が変わるに従って主張やスタンスもどんどん悪い方向に向かっていく状況が克明に描写されている。…

サマーウォーズ

気分をパッとさせたくて映画を見に行った。「サマーウォーズ」か「バーダーマインホフ」かと迷って「サマーウォーズ」へ(まあ「バーダー〜」はドイツ赤軍の話なのでパッとという感じではないが「うおー!」と言えるので)。 細田監督の映画は純粋にわくわく…

エヴァンゲリオン新劇場版・破

ネタバレが一切出来ないのでとりあえず激烈にオモロかったとだけ言っておく。「AKIRA」と「エヴァ」に影響を受けられる時に生まれてよかった。そういえば今日から「エヴァ」テレビ版の一挙再放送をやるらしいので録画してみた。 予告で「ナルト」と「マクロ…

USB@シネマライズ

自分内大森南朋まつりが約7年ぶりに起こっているので一瞬出演しているらしい「USB」を見に行った。なんとはなしに90年代っぽい内容だと思った。 USB http://usb-movie.com/

ハゲタカ(多少のネタバレ含む)

ドラマは飛び飛びで見ていたけどあの作品がここまで大きくなるとはね‥‥というわけで買い叩く人たちの映画を見てきた。 日本を舞台にしたファンド会社の買収劇、ドラマのその4年後。日本の市場に愛想を尽かして海外で暮らしていた主人公・鷲津と、日本の代表…

「重力ピエロ」@バルド9

最近話題の作家さんなどは追いつけずほとんど読めていないのだけど、ひとまず「重力ピエロ」を見に行ってみた。途中多少冗長な箇所はあれど、重いテーマにも関わらず見終わった後はそう重さもなく明るい印象を残すいい作品だった。桜や緑、別荘、自然の絵が…

「ヒトラー最期の12日間」

ブルーノ・ガンツが写真で見るヒトラーに怖いくらいそっくり。「es」の監督だけあって人の心理描写がものすごい、濃い作品だった。とはいえ事実関係はだいぶ違っているらしい。そういえば、アオリに使われる各国メディア評価で批判が使われてるのは初めて見…

見たい映画おぼえがき(ロシア)

DVDで見られそうなエイゼンシュテインやヴェルトフの作品は飛ばしたけど(でも「十月」とか「全線」とか「カメラを持った男」は映画館で見たい)明らかに全部は無理‥‥。改めて見るとドヴジェンコの作品を意外と選んでいる。

見たい映画おぼえがき(ロシア以外)

5/16(土)〜22(金)「ペンダントイブ」@シアター・イメージフォーラム 21:00〜(一週間限定レイトショー) ペンダントイブ http://www.pendanteve.com/ BATIKの舞台をずっと見逃してるのでとりあえず映像だけでも。 5/23〜29「わが教え子、ヒトラー」@…

「アンティーク」

面白かった! 韓国の俳優さんには疎い私でもチュ・ジフンとキム・ジェウクは格好いいと思った。しかもジフンが橘そのまんまでびっくりした。カラーは違うけどそれぞれの個性がにじみ出ていてすてきだし、いい俳優さんだなーと思ったのに先の一件は本当にもっ…

サイタマノラッパー

昨日友達から聞いた埼玉のラッパー映画、やっぱ公開はシネマロサだった。なんか評判がいいらしい。 SR サイタマノラッパー<特報> http://www.youtube.com/watch?v=Py0-B2-3bDE

ホノカアボーイ

ずっとフラをやっている友達が「ハワイはいいよ」と言っていたのがよくわかるのんびりとした映画。女の子の気持ちにぜんぜん気付かない鈍感な男の子とおばあちゃん。遊びに来る日はそわそわしたりかわいいワンピースを着て気付いてほしそうにしたり、若い女…

見た物

「チャロー! インディア インド美術の新時代」@森アートミュージアム どぎつい色にペイントした玩具の影を薄い映像の光で映し出した作品(アナント・ジョシ「中心、そしてその他大勢」)、どことなく教会の椅子を思わせるN・S・ハルシャの椅子シリーズ(特…

矢口史靖監督「ハッピーフライト」

羽田にて・1 ANA全面協力と矢口監督の作品ということで見に行ってみた。すごく面白かった! 飛行機好きなら映画館に見に行って損はない迫力だと思う。 機長テストを受けるコーパイロットと新米CAが中心の話だけど、そこばかりに焦点が当たりがちだったこれま…

日本のエンターテインメント。

新文芸坐で上映終わりかけの「クライマーズ・ハイ」を見る。群馬で日航機墜落事故を追う、堤真一扮する新聞記者と彼を取り巻く人間模様と確執を描いた作品。しつこいくらいのどんでん返しはある意味正しい日本のエンタメという感じだった。切り立った崖と美…

天国はまだ遠く

来週の取材用の資料を買いがてら、渋谷で「天国はまだ遠く」を見る。 原作は読んでないので映画のストーリーのみでの感想。 平たく言うと都会で疲れた女の子が田舎で癒されて日常に戻っていく話。雰囲気は「かもめ食堂」と「めがね」を足して2で割った感じだ…

見るもの

マルタのやさしい刺繍@銀座シネスイッチ http://www.alcine-terran.com/maruta/ ドイツ映画祭2008@新宿バルト9 ドイツ表現主義の作品が大きいスクリーンで見たい。 11月1日(土)16:20〜/11月2日(日)10:30〜 『カリガリ博士』 Das Cabinet des Dr. Caligari…

TOKYO!

ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの3人が東京を舞台にして撮った短編のオムニバス作品。東京という街は同じ日本でも地方出身者の私だといまだに興味深い場なので、こういう作品は割と見ている。 ミシェル・ゴンドリー「インテリア・…

DMC

私はマンガを一つも読んでいないのだけど、読んだ友達からは「元ギターポップ好きなら読んだ方がいいよ!」と言われ、同じようにマンガを読んだ事がない友達からも「映画すっごい面白かったよ、最初からカジくんが出ててどうしようかと思った!」と力説された…

ヴィルジニー・テヴネ「サム・サフィ」

自由なその日ぐらしの生活に飽きた女の子が「普通」を探し求める話。 ちょっと必要があって借りたのだけど、高校時代に京都駅前のルネサンスホールで見た時の衝撃を思い出した。その色合いの鮮やかさや最先端の音楽やカルチャーの満載ぶりが嬉しくて、当時の…

見た物

●侯孝賢「珈琲時光」 小津安二郎生誕100周年を記念して、侯孝賢がオマージュを捧げた作品。東京でシングルマザーになると決めたフリーライターの陽子と、彼女を心配する高崎住まいの両親やお茶の水の古書店主・肇とのやり取り。そんな彼女たちを取り巻く日々…