ブラックなネタの出どころとか革命意識とか。

忙しい時に限って別のことを考えてしまう癖がある。


「麒々麟々」に行った友人と、映像にならないからああいう内容だったのかねえ、などと話をしていたら、川島くんはワーグナー好きだったと思い出した。芸人さんでワーグナーだなんて珍しい話だから覚えていたんだけども、まあワーグナーと言えばどうしてもヒトラーに繋がるわけで、確か「我が闘争」を読んで影響を受けたという話もあったな、と芋づる式に思い出されてきた。
それからすると、彼のネタのブラックさってこういう面も関係しているのかも、となんとなく納得。


でも、どうして何かと暗黙の了解で人が避けがちなドイツなのかしらん。ヒトラーアウシュビッツの話からも人道的に言ってカウントされないけど(というか革命ではないし)、それ以外で言えばレーニンロシア革命チェ・ゲバラキューバ革命、ナポレオンのフランス革命毛沢東文革ポーランドプラハの春(これはわかりづらいか)、世界中で行われたものは多々あるしその主導者の本もたくさんあるのに。昔の革命では基本的に無血ってないから、人道的云々と言い始めるとアレなところもあるけど‥‥それはさておき。
オランピア」や「美の祭典」のような後世に残る作品を撮ったにも関わらず、ヒトラーに協力した政治犯として長い間映画界を追放されていたレニ・リーフェンシュタールのような芸術家の例もあるし、アウシュビッツとか今のネオナチ問題に至るまで、触れづらい部分が一番多い存在だと思うんだけどなあ。

とここまで考えて、そういえば「走馬燈」の最後のオチ(絵画に田村くんの顔をはめ込んだ映像)って、最初の2点はフランス革命ネタだったと思い出した。最初がダヴィッドの「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」、2枚目がドラクロワの「民衆を導く自由の女神」(ドラゴンアッシュもパクってたヤツ)。このセレクトにも何か関係があったら面白いのに‥‥と妄想の収集さらにつかず。

ワーグナーヒトラーという人間よりは「世界をひっくり返す」というその行為自体に興味があるのかもな、とか。

だって「ready for revolution」なんてTシャツ着て告知してる人のライブが、フタ開けたらこんな内容なんだもの(プレゼントだそうなので自覚的じゃないぽい。紛らわしいなー・笑)まあそれにしたって、こういうエピソードを思い出すと、元渋谷系ルーツ遡り大好きトライブとしてはどうしても遡ってしまうのだった。学生時分にロシアアヴァンギャルド繋がりでロシア革命の事もやっていたから、今でも革命系のモチーフはどんなことでも引っかかるんだよね‥‥。
でも今回って、ネタに関する話はほとんど語られなさそうだわん。


我ながらあらぬ方向で深読みしすぎ(苦笑)。