10月22日(日)HONDALADY "303" release party! at 渋谷チェルシーホテル

live:HONDALADY/CLARABELL/peach、guest:MAGUMIレピッシュ)、DJ:ヨシカワタケシ


ホンダレディのアルバム「303」のリリースパーティに行ってきた。
着いた時にはクララベルのライブが終了直後らしくDJ中だった。個人的に好きなヘビーブレイクス系の選曲で気分がいい。東京で(おそらく)ロック系周りでない、きちんとしたブレイクスを聴いたのはずいぶん久しぶりのような気がする。東京で聴くヘビーブレイクスって腰が弱いというか泥臭さがないというか、とにかくヘビーなのにヘビーじゃない。この人もそれなりにスマートな感じではあったけど、でもかなり楽しく聴けるDJだった。


Peachチェルシーホテルというライブハウスは福島の2nd LINEみたい。そこでホンダがライブをやった時もPeach主宰の「digital maestro」だったから、なんだか大阪でライブを見ているみたいで変な感じがした。ちなみにPeachハードコアテクノトラック×男女2MC、G、B、Progからなるデジタル系のバンドで、もう少しポップなアタリ・ティーンエイジ・ライオット、もしくはバングラ臭のまったくないエイジアン・ダヴ・ファウンデーションという感じ。ステージングもMCも衣装もあまり東京で見ない(ものすごく大阪っぽい)雰囲気だから、そういうところも嬉しいのかもしれない。
彼らのライブは何度か見ているけど、ひさしぶりに見たらより一層格好よくなっていて(そういう気がした)びっくり。自分がMCのいるバンドが好きだということもあるのだろうけど、ここはいつ聴いてもハードコアトラックに乗るラップの掛け合いがばっちりだし、合間に入るtomoさんの綺麗なメロディとのメリハリもすごくいい。嫌でもテンションがあがる感じ。ブレイクビーツハードコアテクノもガバもドラムンベースブレイクコアも、とりあえず速い系の音全部集めましたって感じのこのライブ聴いてアガらなかったらそりゃ嘘でしょ‥‥と思う。関西のブレイクス系のパーティでライブやったらすごく盛り上がりそうだから、そういう中でもまた見たい。
というわけで気付いたら前に行って腕を振り上げていた。ピース! って叫んでストレス発散。

Peach http://blog.peach001.com/


ホンダレディ
スタートは機材担当のDieちゃんとイヌカミくんのギターで「ACID RAVE MACHINE」のトラックが流れ、ややあってからマルくんが登場。彼らはどんな新しい曲を作っても、私たちが聴き続けてきた大好きなフレーズを叫び続けてくれるから嬉しい。使い古されたようなクラシックのフレーズも言い続けていると一周するのは、昨今になってわかるようになってきたことで。
「We Like The Music!We Like The Disco Song!」

ネイチャージモンTシャツのDieちゃんとパチもんのBOOWYタオル持参のマルくん、ゴス系バンドの正装のごとくネクタイにコートのイヌカミくん、それぞれレコ発への気合いアイテムを見せるメンバー。MCを聞くと、まさにこういう音をやってる東京のバンドだなあ、と未だに思ってしまうのだった。
ひさびさにライブで聴いたけど、やっぱり面白くてすごいバンドだなあと思う。マルくんが暴れるから見た目に楽しいし気分がアガるライブであることは常なのだけど、見るたびにかっこよさや面白さが増していくというか。最近はDieちゃんもMC&ボーカルとして暴れているし、パワフルさも3割増しになっている気がする。レイヴホーンでレイヴ感も3割増し(笑)。こういう音のバンドの中ではもうベテランの貫禄すらあるような‥‥。
彼らのライブ(というか曲)には90年代テクノ残党が喜ぶような言葉以外に、曲のフレーズもたくさん入っている。。それはもうどの曲を聴いてもそうなんだけど、個人的にはホンダレディ版「Forever Young」(INTERACTIVEの)とでも言うべき「Uprightsong 1995」がいい。あの時代のハッピーハードコアの楽しい空気感を2006年に翻訳したような感じで楽しくなるから。あとは相変わらずの相当内向的な歌詞なのに気分は盛り上がる不思議な「SKULL5」とか。マルくんとDieちゃんのバトルっぽいMCが面白くていい。というかDieちゃんが忙しそう‥‥。
リリースされた「303」の曲をメインに、「Hello,Hello」のようなちょっと前の曲もいくつかやっていた(あと歌詞はがっちり覚えているのに題名が思い出せないヤツとか)。とまあなんだかんだ言って盛り上がらないわけがない雰囲気だったけども、アンコールではアルバムに参加したレピッシュMAGUMI氏がゲストとして登場。ホンダレディ二人とも憧れのバンドだったらしく、「思い続けていると夢が叶うよ!」と終始興奮気味だった。私はレピッシュって通ってないからあまりその辺の嬉しさが共有できなくて残念。でもホンダの曲を歌ったりレピッシュの昔の曲でトランペットを吹いたりものすごい高さでジャンプしたり、とMAGUMI氏はとってもかっこうよくて、若い時に見ていたらハマっただろうことは容易に想像できた。ステージ上ではマルくんと昔テレビに出ていたような人が一緒にマイクを握っていて、ステージ上のメンバーはもちろんお客さんも中学生時代に戻ったかのような感じですごく嬉しそう。そういう空気が充満していてとても微笑ましかった。
DieちゃんデザインのTシャツもかわいいし、内容もよかったし、でアッパーな気をもらったライブだった‥‥。

HONDALADY http://www.hondalady.net/


このアルバム、帯だとなぜか曲名がすべて日本語訳だけど、英語版にネタがあるのでセットリストはこちらで(メンバーから報告を貰ったので正式版に差し替えました)。

【セットリスト】(修正済)
ACID RAVE MACHINE
88
スカル5
日の出ミューヂック


3 0n 3
スプラッシュ
二十九、三十
ハローハロー
Uprigtsong 1995


【アンコール】
303 will eat itself
control
美代ちゃんのxxx