1月24日(水)「TOKYO麒麟ショー」第2回@新宿シアターモリエール

*記憶のみなので文言、順番などは完全ではありません
*以下敬称略


SE、スキマスイッチなど


●前説
ボン溝黒


●オープニング
「漫才:運がない〜ポジティブな言葉とネガティブな言葉」
川島「茶封筒みたいやな」
田村「違うわ!」
川島「彼が何を言いたいかわかりますか? 茶封筒のような薄さではないと! 厚みがあると!」

田村「docomoはポジティブでsoftbankはネガティブ! 」
川島「尖ったキリで耳のホジティブったる」

田村「うおなんやねん殴んのか」
ごそごそと袖をあげながら
川島「ひてぃぶ袖」
田村「なんやねんそれ!」


●ゲストネタ(?)
川島「普段ならここでトークを始める訳なんですが。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、僕が一緒に住んでいるボン溝黒という芸人がR-1に出場して一人だけ1回戦落ちをしたらしいんです。ウケてたのに落ちたのは何かの間違いだ、と言うので、ここでその時のネタをさせてやっていただけたらと‥‥」

ボン溝黒「R-1・1回戦でのネタ/かっぱ漫談」
お皿におかっぱ、緑のブリーフにギター
「カッパーフィールドです!」
「チャンジャが好きです〜」


トーク
〜机がない
「TOKYO麒麟ショー(笑)」と書かれた紙が貼られたグレーの四角いボックスを机代わりにしている
田村「今回机がなかったみたいで」
川島「今日は特に飲み物とかもなく‥‥ていうか誰が書いたんこれ(紙の「(笑)」を気にして)」


〜東京には変な人がいる
メガネスーパーラップ人とバイト
田村「あのメガネスーパーの前にいる人知ってます?(会場うなずく)ああやっぱり有名なんや。なんかそのラップも韻を踏んでるようでいけてなくて。ていうかその人の隣にいるバイト二人がものすごい顔してんねん(と精気を失ったような顔真似)」
・派手なタイガーマスク
川島「俺初めて見てんけど、東京の人てみんな普通に通っていくねん。いやタイガーマスクやん! て思って」
田村「‥‥‥あ、ああああ! それ俺さっき見たああ!」
川島「やろ? タイガーマスクやったやろ?」
田村「見た! ここ入る前に見てんけど、こんな会場の近くやし芸人かと思って。挨拶せんでええんかなあって思ってたくらいで」


〜大阪にも変な人はいる
・警備員のコスプレをしたお好み焼き屋の店員
・全身真っ黄色でまったく動かない人
・真っ白のパントマイムの人もいる
田村「黄色の人がさ、“もうすぐ東京に行きます”って書いてあって」
川島「そんなんどうでもいいやん!」
田村「ていうかまったく動かんとお金なんかもらえるか?」
川島「そんなんもらえるわけないやん!」
田村「そんなんやったら俺じっと動かんとおったらよかった」
と、お腹が減っているパントマイム。だんだんお腹が減って身体が折れ曲がっていく。
川島も同じ真似をする。どんどん地面に近づいて行ったと同時に
「あああ!」
という感じで田村がお金を差し出すがタイミング悪く川島の動きと被る


〜洋服を褒める
田村は白い長袖Tシャツにグレーの半袖トレーナー、川島は迷彩柄のモヘアニットを着ていることを指しての話
川島「それこの箱(グレー)とそっくりやな」
 *
田村「お前いっつもダサいの着てるけど、それは初めていいなあと思ったわ」
川島「お前から初めて褒められたからヘビーローテーションやねん、10日の内8日は着てるもん」


〜最近すべてが面倒くさい
田村「俺最近何もかもがめんどうくさくて。歯磨くのも洗濯するのもめっちゃ面倒でさ」
川島「歯みがかへんの??」
田村「いや歯とかはちゃんと磨いてるで?」
川島「俺最近電動歯ブラシ買ったんですよ、ビックのポイント溜まったから。あれすごいで、ツルッツルになる! 」
田村「ていうかお前咥えすぎやねん! 俺最初チュッパチャップスなめてるんやと思った」
川島「(笑)そんなことないって。いやでもあれ、フィリップスのええヤツだけあってほんまええって! あんまり気持ちええから(歯の表面を)触るもん」
田村「でもそんなん普通に磨けてたらそれでええんちゃうん」
川島「ほんなら俺の貸したるわ! 磨いたるやん(と歯ブラシを持って追いかける真似)」
田村「ええって! いらんわ(笑)!」


田村「こう風呂につかってる間に全部歯もシャンプーとかも全部できてたらいいなあと思ってさ」
川島「小さい時にそれは親から愛情を受けてないとそうなるんやって。ご飯とかさ、すごい俺とか美味しいところとか探そうとするやん? でもそういうのがなくて『もうなんでもいいわ、吉野家とかで』ってなる人は、例えば『残さんと食べなさい!』とか『行儀悪い!』とか言われ続けて、ご飯が楽しい物やないっていうイメージになってるんやって」
田村「いや後輩とかと行く時はめっちゃ探すで? うまい店探そうぜ、とか言って。でも俺一人やったらパンとかそぼろの残りとかだけで全然いいもん。むしろ俺一人やったら飯とか食べんでいいもん」
川島「あーお前よく言うよな。『飯たべんでもいい方法考えた!』とか言うて。ほんで『どうすんの』て聞いたら‥‥」
田村「考えないんですよ、食べもんのこと。そしたらほんまに腹減らんくなりますよ! でも一瞬でもよぎったら負けですけど。もういきなりめっちゃ胃が痛くなりますから」
川島「『寝んでも良い方法わかってん!』ていうから聞いたら、言いながら寝てますしね‥‥」


〜マメな男
田村「お前スタッフさんと喋ってる時とか主婦みたいやもんな、どこの洗濯機がいい、アイロンはどこ、とかさ」
川島「キッチン用のオレンジのヤツとかあってあれめっちゃ落ちるねん! ”重曹ちゃん”とかも使ってるで。あれキッチンの汚れよく落ちるんですよ」
とひとしきり台所ネタ。
田村「そんなんって女の人は嫌なんですかねえ?(と客席に聞く)」
川島「そら料理のうまい男は嫌やろー。後ろでずっといろいろ言われるわけやし」


〜料理が得意
田村「俺ぜったい料理せんって決めてんねん。すごいいいキッチンとかやったらやるやろうけど、うち電熱やから」
川島「あー俺の東京の家、めっちゃキッチンは豪華やねん、家の半分くらいキッチンていうくらい。だからやりますよいろいろと」
田村「じゃあ何が得意料理なんですか」
川島「和風パスタ」
田村「どうやって作るん」


以下料理に関わるひとつひとつの動作をやっていく。時々手順を抜かすと「パスタまだ湯がいてへんやん」と田村からつっこみが入る

(普通においしそうだったレシピ)
 1)茄子を素揚げしてめんつゆにつけておく
 2)茹でたパスタをめんつゆで炒める
 3)昆布茶をひとつまみ入れて味付け
 4)麺の上に茄子を置いて鰹節を少し振りかける


川島「パスタ15分くらい湯がいて‥‥」
田村「ええ? それ長ない? なんかそれほんまにおいしいの? それあかん方向やと思うわ‥‥」
川島「料理もせんやつに言われたないわ!」
田村「いやでも料理はできるよ、中学の時はやってたもん。塩でご飯炒めてチャーハン作ったり‥‥」
川島「それチャーハンちゃうやん!!!」
田村「(爆笑)ああ、そうか。まあ味噌汁も作れませんからね」
川島「そうやろ?」
田村「味噌があったらできてたと思うけど残念ながらなかったからな!」


〜完璧に一人で何もかもできてしまうのがよくない
川島「僕料理もするし、掃除もするし、洗濯も好きになったし、もう完璧一人の方向やん。自分の中でルールができてしまってるからさ。俺ホコリとかあったらすごいいややもん。溝黒は全然掃除せんから俺がいっつも掃除してさ。洗濯もすごい嫌やからあの畳むヤツ買ったんやし!」
田村「え、畳むために洗濯すんの‥‥?」
川島「そうやで。嫌やから楽しくするために買ってるんやん、歯ブラシかってそうやし」
田村「いや、家のことはやる時はちゃんとするんやで」
と、自分の靴下を例に綺麗に畳んでみせる田村。靴下のゴムをひっくり返そうとする川島に
田村「うおおおお前やめろや! のびる!」
とものすごい剣幕で言う。


〜田村の洋服畳み方講座
田村「ちょっと脱いでみいやそのニット」
川島「お、ヘビーローテーションのニット脱がすん(笑)」
田村が綺麗に畳んであげる
川島「おおおー!」
と言いつつ自分も畳んでみるがさっぱり畳めない
田村「袖が!袖が!ぐりんってなってるやん!なんでそうなんの!」
川島「だってできひんもん」
田村「ちょっとそれそこで持っときいや!」
あごの下で広げてニットを持つ川島。その後しばし畳み方のレクチャーが続く。せっかく綺麗に畳めたと思ったら、ひっくり返すときにぐっしゃりとしてしまう
田村「うわああああなんでそうなんの! せっかく綺麗にできてたのに!」
川島「だから俺できひんって言ってるやん!」


〜やっぱりこれでは一人や
川島「こんな風にね、一通りできてしまうんでね‥‥」
田村「あーじゃあ俺は面倒くさいて言ってるだけまだマシって事か」


〜モテるためにはどんなメールを打ったらいいの?
本当に最近一人なので辛い、という話を二人でいつもするという。
川島「イメージの問題でいるのにいないって言う人も芸人の中にはいらっしゃいますけど、僕ら本当にいないんですよ」
田村「うんうん、ほんとにね」
川島「あのねえ、『そんなこと言って本当はいるんでしょ?』とか言われるけど、それが一番グッサリ来るんですよ(叫)! モテるにはどうしたらいいんですか!」


と、いきなり机代わりの箱を後ろに押し下げ深々とお辞儀をする二人。 そこから読んでもらえるメールの内容の話に。客席からの言葉もいくつか飛び、それらを交えていろいろと考える。


田村「どうしたらええん?? 俺メールとかめっちゃ困んねんけど」
川島「メール打ってもさ『はーいzzz』とかで終わりでさ。なんやねん『zzz』って! 寝てるんやったらもうええわ! てなるもん」
田村「そうやねんあいつらすぐ寝よんねん!」


〜件名の付け方
田村「件名とかは最初に青森、秋田、とか入れていって」
川島「そっちかいな!」
田村「5通目くらいでわかんねん。ほんで『うわださっ!』って言われたりとか」


〜絵文字を使うか使わないか
田村「絵文字とかもあるもんな」
川島「それさー、『男は使わんほうがいい』ていう人もいれば『使ってほしい』ていう人もいるし難しいんですよ」
田村「あ!いやそれ違うって」
川島「なんで?」
田村「もうそれな、その人がいいかどうかやねんって。別にその人が好きやったら絵文字使ったら『かわいい』ってなるし、好きじゃなかったら『きもい』ってなるんやって」
川島「ほんならもうその時点でメール送ったりできひんやん」


〜メールの本文はどうする?
田村「なんか挨拶があって、お疲れさまでした、があって、あとなんか一言‥‥洋服可愛かったです、はエロいか‥‥」
川島「いやそらブラ一枚とかやったらエロいけどさ」


〜告白した話(川島)
川島「去年の10月くらいに告白したんですよ」
田村「えっ、それ何の人?」
川島「いやスタッフさんと一緒に来てた人で普通の人なんやけど、ごはん一回食べたんですよ。嫌いでもないしなんなら好きやから、告白してまえと思て」
田村「おおお! 男らしい! がんばったやん」
川島「(笑)」
田村「いやだってこいつ進歩しましたよ、高校ん時引きこもりやったんですから」
川島「まあね、廊下歩いてるだけで笑われましたからね。『メガネ分厚い』言うて。クラスの2軍の下の方の女子からも言われたりして、お前に言われたないわ! て思ってましたし」
田村「(笑)」
 *
川島「でね、5回くらい普通にご飯食べて、そこまで何もないですよ? で、告白しようにもなかなか言えへんかったから、5回目の帰りに言いたいことがあるって言って。そしたら絶対いわなあかんようになるやん」
田村「ああ、うん」
川島「でもやっぱり6回目の時もなかなか言われへんかって。居酒屋で言いかけたら『はいビール!』とかなって」
田村「おお。ってお前居酒屋行くなや」
川島「でも向こうから『なんか言うことがあるんじゃなかったっけ?』言ってくれたから、告白したんやけど」
田村「おおおお!なんて言ったん!」
川島「君の事が好きだね、と」
田村「うわああああなんやねんお前! はずい!」

照れて箱の後ろに隠れる川島を無理矢理引き出す田村

田村「おまえ何やねんほんまに照れんなや!」
川島「でもそれで『嬉しいわ』で終わってもうて。『‥‥で?』てなるやん、ほんで『その次は?』てなったんやけど」
田村「うん」
川島「でもその後なんにもなくて。えらいもんで、その後パッタリと連絡も途絶えまして」
田村「ああまあ、じゃあそれはそういうことなんでしょう」
川島「借りてた本とかどんな顔して返そう」
田村「それはもういいんちゃいますか」
川島「そうかなあ」
田村「うん、燃やしたらええ思いますよ」
川島「ああー。まあ、もういいんですけどね」


〜告白した話(田村)
川島「好きな人いんの」
田村「えー‥‥いいひん」
川島「その言い方やったらいるやろ」
田村「いや、この間までいたから(苦笑)」
川島「えっ!」
田村「いやでもな、俺にしたらメールめっちゃしてんのに全然返してこーへんから、はっきり言うてん。もうその気がないんやったらメールとか返さんでいいし、って」
川島「おお」
田村「ほんならまったく返ってこーへんくなった」
川島「それはアカン方にはっきりされたな‥‥」
田村「まあ、いいですけどね。その気もないのにメールだけ返されてもアレやし」


〜読んでもらえるメールの文章(続き)
・「最後を質問にすればいい」という意見
田村「でもそれうっとしない? 俺はうっとしいねんけど。こっちから送って返ってけーへんかったらめっちゃ切ないし」
うろうろしてメールが来なくて何度も携帯をチェックし、ヤキモキするジェスチャー

・「もう着きましたか? 気をつけて」という感じでメールを送ればいいという意見
田村「それ! それいい! 気遣ってる所もあるもんな」
川島「彼氏はいらっしゃるんですか?(客席の女性にむかって)」
 彼女は8年付き合っている彼氏がいるらしい
川島「ああもうそれは結婚ですよね!」
田村「すごいなー」

・さらにかなり細かく続く客席の女性の指南に、「さすが」と感心しきりの二人。
二人「もう指南書書いてくださいよ!」


●エンディング
川島「今日はトークショーと言いながら僕らのリハビリに付き合っていただいてどうもありがとうございました」