やっぱり好きだと思う

友達に「三月のライオン」が好きだという話をしたら、やっぱり! と言われた。理由を聞いたら、前に私がどこぞで拝借した「MARCH COMES IN LIKE A LION」という言葉に反応してくれていて、もしかしたら…と思っていたらしい。まったくそんな話をしたことがなかったし、実際知り合ってまだそんなに経っていないのに何気なく反応する部分が一緒で(毎度の事ながら)びっくりする。

三月のライオン?MARCH COMES IN LIKE A LION? [DVD]

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何回も言い過ぎていて我ながら気持ち悪いけれど、raku-gakiの西田さんが作るデザインが好きすぎる。良い意味での感情的な所があるというか、毎回絶対心をぎゅーっと掴まれる。動きがすごいとかインタラクティブ性に富んでいるのは当然なんだろうけど、それ以上にあの透明感のあるビジュアルに弱い。今結構フォロワーぽいのが出ていたりするけど、やっぱりこの人の表現の繊細さは他の人には真似できないと思う。 私自身が心を捉えられがちな表現には、諦念とか儚さ、不確かさ、壊れる物と失われゆく物に対する繊細さなどがあるのだけど、彼のデザインにはそういう物がある気がする(もちろん単純に美しいとか穏やかさとかの感覚もある前提で)。そしてなぜか「三月のライオン」にも通じる儚さを感じてしまう。

もしこれが平面作品だったとしても好きにはなっていると思う。ただ、もしかしたらモニタのRGB分解された光の色で見るから余計に強くこういうことを感じるのかもしれない。あの透明感とか空気感は、平面だとまたちょっと違ってきそうな気もするし。そう思うと、彼の作品はビジュアルとしてもWeb上で見るべき理由がちゃんとあるのかもしれないわ。
http://www.public-image.org/interview/interactive/koji_nishida_web_creator.html