藤本隆行+モノクロームサーカス「lost」

午後、なんの気なしにチェックした中西理さんのサイトで、藤本隆行+モノクロームサーカスの公演があることを知る。というわけで有明パナソニックセンターでやっていたDAF東京へ。
爆音のノイズが響く暗闇にダンサー1人とLED照明12台。点滅するLEDの光とノイズはどことなく同期していて、ダンサーの動きもそのノイズに影響を受けて痙攣しているかのような雰囲気がある。地にひっぱられる動きがひたすらくり返される、抽象的でミニマルなパフォーマンス。必要最低限のことしか表さない、でもだからこそいろいろと想像を働かせられるのだろうし、動き自体にもより迫力が感じられた。
赤や青、緑、白のLED照明はとても美しく、静寂をもたらしたり(ノイズは鳴り響いているままなのだけど)、不穏にしたり色だけで一瞬にしてスペースの空気を変えてしまう力があることを知った。私は青とか黄色のぼんやりとした光の要素がある作品が元々好きみたいなのだけど、この作品もその一つだと思った。轟音だと思っていたノイズは消えてみると寂しくなるというか、こういうのはドローンとも違うのだろうけど感覚的には近いのかもしれない。ドラびでおd.v.dのライブもあったけど見ずに帰宅してしまった。「lost」を見た感覚をなんとなく残しておきたくて。
そういえばこのモノクローム・サーカス主宰の坂本公成さんの公演を見た気がするんだけど、どこで見たんだったか思い出せなくて気になる。びわ湖ホールだったっけなあ。

モノクロームサーカス http://www.monochromecircus.com/
藤本隆行+モノクロームサーカス
『lost : Every dog goes to heaven. So why pray? They never pray to someone. Show me how to pray right.』
lost (digital lighting dance performance) http://jp.youtube.com/watch?v=HsbXEcFLTl0