*[映画]おもしろうて、やがてかなしき

スパイク・ジョーンズマルコヴィッチの穴
薦めてくれたマスターが「なんかヘンだから!」と言っていたし、スパイク・ジョーンズの作品なので(勝手に)コメディだと思っていた。‥‥なんだか違うっぽい‥‥?
メインキャストだと思っていたマルコヴィッチは中盤まで出てこなかった(けどとっても重要な役)。メインは売れない人形遣いとその妻、悪知恵の働く美人キャリアウーマン、それから俳優のマルコヴィッチ。始めは人形遣いが何の役割があるんだろう? なんて思っていたんだけれど、それが後々の複線になっていて感心した。
ねじれた時間と空間、少しだけ哲学的な思想、コメディと苦笑の中に潜む悲哀。いくつかの要素が約2時間弱の間に詰め込まれている。日本人なら知っている「おもしろうて、やがてかなしき」という言葉、そんな感じの作品だと思った。

この「マルコヴィッチの穴」に続く作品もあったのにな。名前を忘れた。まあ、先に「オールドボーイ」を見ようかな。