乙女の旅路

theklf2005-05-05

ひさしぶりに大阪に行こうと思い立つ。とにかく星ヶ丘ソーイングテーブルカフェとTRUCK(+AREA2)に行きたかった。草津からは大変行きづらくちょっとした旅路なのだけど。

京都でJRから近鉄に乗り換えてさらに中書島で京阪乗り換えにするか迷ったけど、結局オーソドックスに京津線三条京阪まで出て淀屋橋行き特急に乗ることにした。こういう時こそ即ググるべきなんだろうなあとか思う。

枚方交野線に乗り換え。二つめの星ヶ丘駅で降りる。交野・私市(かたの・きさいち)方面とかの看板もひさびさに見たかも。というか普通見ない。

ソーイングテーブルは、もうすぐ個展をやる友達からとても良いところだから行っておいでと言われていた。
「雑誌に載ってるみたいなフォトジェニックな場所やないの。草とか普通に生えててすごくいいところよ」

門を入った途端にラベンダーの良い香りがする。デレク・ジャーマンの庭は石畳の中に植物が咲いていたけれど、あの植物が緑いっぱいの中にあるような、そんな感じ。麦わら帽に手ぬぐいを巻いたおじいちゃんが庭の手入れをしている。私が行っていた秋田の保育所にとても似ている。そこでは(私も含めて)カフェに来るお客さんだけが馴染まず、しっくりときていない。どこか浮いたような感じをさせている。すべてが古いままにある庭や建物が、新しい空気を拒んでいるような。

お茶を飲み、カラカラと鳴る貝の風鈴の音を聴きつつドイリーを編む。とても静かないいお店。でも実家の小屋でも出来るような雰囲気だと思った(出来ないけど)。

TRUCKのある玉造は地下鉄長堀鶴見緑地線だから‥‥と思い、(グランシャトーのある)京橋駅で京阪から地下鉄に乗り換える。

まだお店ができたての頃に、その近所で働いていた友人とふらっと入ったことがあった。こぢんまりとしたあのイメージしかなかったから、広くて立派なショールームになっていたのにはびっくりした。TRUCKは家具のショールーム、AREA2は工場とストックルームとショールームのある3階建てのビル。家具以外にもハウスツールやファニチャー、生活のためのものが一緒に売っている。
ずっと本棚を探している私に大ストライクのものがあったけど、さらっと18万って書いてあった。とてもじゃないけどむりだ。小さなテーブルやスツールだったらがんばれば買えそう‥‥だけども、もちろん今は買えないのでとりあえず目の保養だけしてきた。シロクマ舎のちっこいキーホルダーとブレスレットを買った。でっかい犬がソファで気持ちよさそうに寝ていた。

JR環状線の玉造駅から乗ればいいのになぜか反対側の谷町筋まで歩いてしまった。昔は毎日乗っていた谷町線もひさしぶりだと新鮮。天満橋で乗り換えて京阪四条に行こうとも思ったけど、河原町ならやっぱり阪急かなあと思い直して梅田に向かう。

定期もないので普段乗らない電車にたくさん乗ったよ、という話をまゆみちゃんにしたら、
「さなえちゃんが電車好きっていうのが面白い話よねえ、まあ私は知ってるから何とも思わんけども。」
って。
そんな乙女の旅路。