7月23日(日) 厳選!コントの祭典〜厳選芸人10連発〜@ルミネ the よしもと

(タイトルは個人的印象でつけたもの/以下敬称略)


イシバシハザマ
「エニウェイ vs しあわせ会」
幸せのハリセンを売りつけようとファミレスに友人ハザマを呼び出した「エニウェイ」所属のイシバシ。呼び出されたハザマも実は同系列ながら別派閥の「しあわせ会」所属。お互いがハリセンで叩きまくりつつの派閥対決。
柔らかく胡散臭い関西弁を駆使したコントはテンポがよくて面白い。でもイシバシのハリセンが擦り当たりばかりでハザマがとても痛そうだった‥‥。

【アームストロング】
「空手部」
高校の2人しかいない空手部が部活発表会でアピールするためにネタ合わせや練習をする〜発表。
高校生の考えそうな失笑ネタを発表することで、高校生の身内ノリや身内ウケを表現したのだと思うけど、私にはその面白さがあまりわからなかった。「面白い先輩がいる」という表現に変な関西弁を使うのが安易な感じ。でも失笑感を前に押し出そうとするなら、それくらい安易な方がいいのかもしれないし、東京の高校生がこういう感覚なのかもしれない。地域的な共通意識が左右する気がした。

【インパルス】
「歯医者と患者」
歯医者(板倉)と患者(堤下)の診察室でのやり取り。
志村けんモノマネや拡大鏡をCDにする小ネタを挟む理不尽な歯医者に首を傾げながらツッコむ患者の光景がなんとなく可笑しかった。虫歯の詰め物に豆腐とエナメルとセラミックを示して「お金がないのに豆腐は嫌ってどういうことですか!」逆ギレか。

中山功太
DJモンブランシリーズ「高校入学式当日に高校デビューを目論んでやんちゃをアピールする中学時代おとなしかった男子」(大意)。
功太演じるキャラクターの状況に音声(=DJモンブラン)でにツッコミを入れていく1人2役コント。「チェケラー〜(ツッコミ)〜ヒウィゴー!」が定型句。「なるトモ」の「DJ中山功太の『映画DEチェケラ!』」を知ってるとDJが浮かんできてより面白いかも。
原チャリ、ライター、タトゥー、酒などとりあえずイキれるだけイキってみました的高校生男子がちょうむかつく(褒めている)。こういうキャラクターが相変わらず上手だなあ。
あと噂の出囃子(m-floの「Come Again」)が聴けた。

カリカ
「弁慶と牛若丸」
弁慶(家城)と牛若丸(林)の五条大橋での対決ネタ。一瞬野性爆弾の「この世は殺戮の時代〜」系か? と思ったけど割にちゃんとした能のパロディだった。
とにかくヤッシーの醸し出す間が気持ち悪いやら面白いやら‥‥能風スマップ熱唱(うまい)&林の鼓もものすごい変な空気感。

【ピース】
「やくざカップル」
組長を殺された仕返しに行こうとするやくざ子弟。回想シーンに出てくる思い出が、二人の出会いからいつの間にかピクニックや焼きもちなど異様に可愛らしいカップルの出来事に‥‥。
ステージ上に見えるのが「パンチに柄シャツ」のちっさいおっさんと「オールバックに竹内力スーツ」のおっさんだけに気持ち悪くて面白かった。

【サバンナ】
「八木と犬井ヒロシ
待ち合わせ中の八木の隣に突如表れる流しのブルース歌手犬井ヒロシ。八木をネタにした「ホームレスのブルース」、回転寿し屋での「醤油のブルース」など。
「寒いのは心が寒いとかではなく羽織るもん持ってないからであって物理的に寒いねん」から始る「おかあさんネタ」が個人的にヒット。「8時半までに帰ろ」

【ニブンノゴ】
「登山者とランプの精」
山で遭難した2人と歯がなくてきちんと願いを叫べないランプの精のやりとり。歯がなくても言いやすいようなお願いの文言を2人が考えるがうまく行かず。最終的にはランプの精の力を借りずに下山しようとしたところ‥‥。

【ロバート】
「変なスポーツクラブ」
細い体型をバカにされた山本が訪れたスポーツクラブでの人々と出来事。
レーニングハイになりまくる馬場とスパッツ姿のオーナー秋山が繰り広げるやりとりがたいへん気持ち悪い(褒)。ランニングマシーンを動かした時のアドリブらしきやり取りが、山本が素でびっくりしているようで面白かった。

ダイノジ
シリーズ「土手にて」
「親友」「石」「●●くん(中西だっけ?)」「釣り」「初恋」など、土手を舞台にした短編コント集。
野球部の親友、警官と犯人に通じるホモネタ、オタク学生 vs 不良ネタ、「釣り」の加藤鷹ネタ、どれもギリギリなテーマだけど面白かった。彼らの漫才がコントを繋ぎ合わせたような感じだからなのか、漫才もコントも同じような感覚で笑えた。おおちの動きをアドリブで拾っていく大谷の切り返し方が相変わらずの冴えを発揮。「お前間違いなくとんねるず世代でしょ!」「お前動きが昭和だな!」とか。

COWCOW
「日本のお土産」
3年間の単身赴任を経て日本から帰ってきたダディ(多田)とアメリカの子ども(山田)。日本のお土産だから、とDSやPSPを期待して待っていた子どもに前にダディが差し出したのは、昔懐かしいセブン仕様の赤白帽や箸箱笛、縄跳びなど。
どう考えてもアメリカ人ではないダディの第一声「谷村新司です」。縄跳びで山田がとっさに発したツッコミ「トバヘンノカイ(変な英語なまりで)」に笑う。