「華雪・一日の跡」

小田原のうつわ 菜の花へ友達の個展を見にいく。書と落款の作品、共に力の入れ方が全く違うのにどちらも彼女の作品になっていてすごい。
落款はどれも一見は繊細で情緒的で四季が感じられるけど、その線には確固たる意志と芯の強さがあって本人によく似ている。細くても途切れないしなやかな強さというか。書はダイナミックだけど繊細だから和室にあるとしっくりとなじんでずっとそこにあるような雰囲気を出していた。渡り廊下にはひらひらとのれんのように作品が揺れていて美しい。中庭にあった書の作品が雨で朽ち、花と書いた文字と落款の部分だけが水を弾いて砂利の上に浮き上がっていたのがすごく不思議な雰囲気だった。自然の生み出す偶然の面白さよ。

〜27日(日)「華雪・一日の跡」@うつわ菜の花
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