アナログメディアがWebに対抗するためのあれやこれや

思ったことを書き流す。
QJ』の最近の目玉ネタに深夜系バラエティのアーカイブ化があるけど、次は『アメトーーク』なのね*1。同じ出版社の『CONTINUE』が今月「あらびき団」特集で、元々ゲームネタだけだったのがアニメやバラエティにも広がったおかげで、今後どんな風に『QJ』と棲み分けていくのか今やわからなくなってきているけども。どっちにしろ、テレビ番組と組んだネタをやるというのは、サブカル誌が生き残る手法のひとつになりつつある気がする。
これはもしかすると、アナログメディア全般に対して言えることなのかもしれない。本が売れないとかWebの広告費が雑誌を抜いてテレビと新聞の次に来たとか、Webの広がりによって様々なひずみが出ている昨今だけど、そういう状況に対する新たな形というか。出版物がWebに対抗できる利点は信頼性のあるアーカイブって部分。だから、テレビからすれば手をかけずに番組をアーカイブ化してくれるのは後々に意味が生まれそうだし、雑誌側は一般的に最も力のあるメディアで自誌を宣伝してもらえるわけで双方の利点がそれなりに一致している感じがする。

ネット広告費が雑誌広告を抜き去る、電通発表「2007年日本の広告費
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20367761,00.htm
そういえばラジオ広告は2005年の時点でWebに抜かれてしまったけど、それであるがゆえに、わりかし独自の展開をしているような気がする*2。例えば「キョートリアル」とかは共通CMの他にパーソナリティ自身が毎週読み上げるメッセージCMが流れていて、共通CMは聞き飛ばす子たちもこちらはきちんと聞いていると思うんだよね。ラジオは「誰が喋っているか」という部分が大きいから、そういう意味でも本人が伝えるメッセージCMは「きちんと聞かせる」という点で威力があると思う。京セラミタの1社提供になってからはラジオドラマ風になって、台本読んでる感はあれど番組の延長的な雰囲気に近くなって前より聞きやすくなったし。番組に広告を出している狙いがものすごくハッキリしているのもラジオCMの特性なんだろうかね‥‥。あーあと最近、コーナーの結果発表をCMまたぎにするっていうテレビ的小細工が入るようになったのはわりと鬱陶しくて嫌かも。

インターネット広告費が前年比153%の1814億円--ついにラジオ広告を上回る
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20080761,00.htm

*1:家電芸人の最後に告知をしていた

*2:私が聞いてるのは限られているけど