読んだ物
●大久保ニュー・魚喃キリコ・安彦麻理絵『東京の男の子』
出た時から読みたかったのだけど、ある種のあけすけ感が多少しんどそうだったので後回しになっていた。
彼女たちの話は面白い。ただこれを魔女対談と言わずして何を言うのかってくらいのブラックさとスパイシーさが利いている。内面の話は共感できるのに家族の話はだいぶハードコアというか、こんな家庭もあるのかと思って驚くことしきり。いろんなお家があるのはわかるんだけどね。別に私は恋愛でジェットコースターみたいに左右されている訳でもないしな‥‥。まあでも、これくらいの経験値がないと、あんな風に細かい心情の動きをマンガで表現できないのかもしれない。
M-1グランプリの予選3回戦とおぼしき季節の話題。この巻では主人公のコンビよりも、その一つ上の10年目ラストチャンス枠に滑り込んだ中堅コンビがメインになっていた。しかしこんなのもありなんや! と思う、なかなかにアヴァンギャルドな展開でびっくりした。掲載誌がジャンプからヤンジャンに移ったって辺りも関係してるんだろうか。
- 作者: 森田まさのり
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06/19
- メディア: コミック
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専門学校の生け花コースのみんなももう卒業で、それぞれがいろんな方向に進みつついろんなことを考える。学生だけじゃなくてこのマンガでは先生が割と重要な役割を持っていて、ここぞという場面で花と生け花の心を通して指針を示してくれる。でもそれほど説教くささがないのは、やっぱり花の美しさが先に来るからなんだと思う。かわいいものときれいなものは正義、という持論を持つ私には頷ける所の多い作品。
- 作者: 埜納タオ,槙佑子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: コミック
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